不安症は人間のデフォルト設定!? 〜今ココに立ち還る〜

皆様は今の世界の状況を見て、どの様に感じますか?

わたしの動画を見てくださる方の中には、いつも心穏やかに生きている方が多いかもしれませんし、反対にSNSの情報に飲まれて、いつも何かの不安を抱えている方もいらっしゃるかもしれません。

しかし実のところ、人間の心のメカニズム(精神機構)は、不安になるのがデフォルト設定なのです。

これは太古の昔より人間が生きていくための機能であり、自我とはすなわち、肉体精神機構の維持システムでもあるのです。

自我という肉体精神機構の維持システム

今からうん万年前の私たちのご先祖さまは、それはそれは過酷な環境で生きていました。

石器時代の人類は、サーベルタイガーなどの猛獣に怯え、予測不可能な自然の脅威に晒され、はたまた同じ人間同士でも部族間で殺し合いが頻発する世界に生きていました。

わずか数百年前までは、日本でも殺人は日常的に起きていましたし、病気による死は日常的で、疫病や飢餓なども頻発していました。

ここで問題なになるのが・・・

現代社会は、平和すぎるということなのです(笑

つまり、わたしたち人間の基本設計は、予測不能な自然の脅威や、争いによって簡単に命を落とすかもしれないという過酷な環境に設定が合ったままなのです。

この基本設定は「生き残ること」が最優先のプログラムだと言えます。

よって、私たちは「生き残ること」を最優先にプログラムされた肉体と精神機構(心の動き)を自動的に取る様になっています。

これが私たちの抱える「心配する癖」であり、何かと物事をネガティブに考えてしまう心の基本設定なのです。

しかし皆さまご存知の様に、今の日本にはサーベルタイガーも毒蛇もいません(笑

治安が悪いとは言いつつも、世界的に見れば日本ほど治安が良い国はありません。

酔っ払って道端で寝ていても、追い剥ぎに遭う確率は著しく低いのが日本なのです。

そして、この環境要因と、精神機構にインストールされた「未来を心配する」という基本設定のズレが、私たちを苦しめているのだと言えます。

不安のほとんどは勘違い

こんなデータがあります。

未来に対する心配事が、その後実際に起きて貴方に対して問題になったか?という実験を行った研究者がいたそうです。

結果、心配事の97%は実際には起こらず、また、心配した様なことが起きても実際には問題にならなかった。ということが解ったそうです。

つまり、心配事の97%は起こらない!と言えるのです。

この様に、実際には起こらない未来の出来事に対して、わたしたちは心配する様な構造になっています。

それは太古の過酷な環境を生き抜いてきた人類が身につけた「肉体が損傷しないため」の生存戦略であり、生きるための基本OSでした。

しかし今の時代には、過剰に心配をする基本OSが、ある意味邪魔になってきているのです。

動物は心配したり悩んだりしない

実は、ワンちゃんや猫ちゃんのような動物は、未来のことを心配したり、過去に起きたことに対して悩んだりしません。

もちろん、動物にも感情はあります。

しかし、その感情を再解釈し、時系列として物語にする思考システムが、動物には存在しないのです。

思考は言語に基づいており、人間に思考があるのは人間が言語を使うからだと言えます。

逆に、動物に思考がないのは、彼らが言語を使わないからです。

そして、言語を使うということは、「過去→現在→未来」といった、時系列の物語を頭の中で作り上げているということです。

このメカニズムについては説明すると長くなるので追々やっていきますが、簡単に言うと「思考」=「時系列のストーリー」です。

というわけで、人間だけが「言語によって構築された物語を生きている」と言えます。

反面、動物たちは過去や未来に囚われていません。

彼らは、ただ「今」を生きているのです。

今に立ち還ると苦悩は消える!?

動物は、いつも今を生きていますし、逆に言うと、今以外を彼らは知りません。

だから彼らは悩みません。

そして私たち人間も、動物たちの様に「今」のみを生きていた時期があるのです。

それが、自我が芽生える赤ちゃんの頃です。

皆さん、赤ちゃんの頃の記憶はありませんよね?

それは当然で、赤ちゃんの頃は言語を使いません。

よって、過去や未来といった思考がありません。

だから、記憶にないのです(笑

スポーツをやられる方の中には、ゾーンに入るという状態を経験されている方も多いことでしょう。

この「ゾーンに入る」という究極の集中状態は、ある意味瞑想的だとも言えます。

この時の人間は、今にあることしか出来ていません。

この意識状態は、過去・未来から解放されている状態であり、その時には貴方と言う自己性も消えているはずです。

左脳的か?右脳的か?なんてことがスピリチュアルの界隈では語られる様になってきましたが、左脳は言語を司り、時系列のストーリーを担っています。

反面、右脳はイメージングを担っており、単に「今」を捉えています。

縄文人はおそらく右脳優位だったのだろうと各方面で予想がされておりますが、現代人のほとんどは左脳優位になってしまっているが為に、これほど苦悩が多いのです。

学校教育によって壊されたもの

わたしたちが左脳優位になっている原因のひとつに、教育体系にあります。

大人になったら、より社会の役に立つ人間にあることが素晴らしいとされ、その為に詰め込み教育が行われてきました。

しかしこういった旧来の教育システムは、右脳を眠らせ左脳を極端に働かせることになりました。

そのため現代人の多くは「今」という瞬間ではなく、「今よりも大きく成長した未来のために今を我慢する」という思考パターンが植え付けられてしまっているのです。

この思考操作は明治維新以降に始まった西洋的な流れであり、戦後にGHQが行った洗脳教育でもあります。

本来日本人は、「今」にあることの感覚を、西洋人よりも多く持ち合わせていたと言われています。

もちろん、西洋的教育によって経済は発展し、これほど物が溢れる豊かな社会になりました。が、失われたものも大きかった様です。

それが、今ここにある幸せや「満たされている感」を感じる感性です。

今にあることが人間の本来

人は本能的に「今」にあることを求めようとします。

例えば、自然の中に身を置くと、人は「今」という瞬間に感覚が戻って来る様です。

スポーツやゲームなども、ある意味今という瞬間になりきれることで、逆に、過去の心配や未来に対する不安から解放されることが出来ます。

しかし、一番手っ取り早いのは瞑想かと思います。

瞑想と言っても「よし!瞑想するぞ!」と肩肘張って挑む様なものでもありません。

例えば、仕事中の休憩時間などに2分だけも、目を閉じてリラックスした姿勢になり、呼吸に集中する時間を作ってみる。

散歩をしている時などは、見える景色に対して、「空が綺麗だなぁ」「この雲は面白い形をしているなぁ」と、あえてラベリングをしていくのも瞑想的だと言えます。

こういったほんの少しのワークが思考の暴走を抑え、エゴに飲み込まれにくい体質を作っていくことができる様になるのです。

ポジティブ教の落とし穴

ネガティブなことがあったら、その事象を無理やりポジティブな理由づけをして解決しようとする心のワークがあります。

例えば「ついてる!ついてる!」と、何度も口で言ったり、「アファーメーションでポジティブな自分を無理やり作ろうとする」という心のワークです。

こう言ったワークは、極端にネガティブであったり、或いは攻撃的になっている方にとっては一定の効果があるでしょう。

しかし、このワークは段階的にしか効果がなく、本質的には何も解決をしない理由は、そもそも、ポジティブが良くてネガティブが悪い、という二元的思考パターンに縛られている段階いおいての話でしかないからです。

たとえポジティブであろうとネガティブであろうと、それはどちらも思考であり、心の振り子がどちらに振れているか?だけなのです。

こういった心の動きは、例えば禅の視点から見れば、どちらも雑念です(笑

そして、こんな事に気づいていくのも、これからの時代は大切になっていくのだと私は感じています。

続く・・・

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